この場所で受け取ったものを、暮らしへ。
広島の小さなKitchen Garden。
ここは、私が植物とともに過ごしている場所です。
毎日植物を眺め、香りにふれ、季節の変化を感じながら過ごしていると、不思議と植物だけではなく、自分自身や暮らしのことまで見えてくるようになりました。
そんな、この場所で受け取ったものを、暮らしへ届けたい。
それが、HerbMéliの始まりです。
私が「森」に惹かれる理由
HerbMéliでは、この小さなKitchen Gardenを「森」と呼ぶことがあります。
それは、木がたくさんあるからではありません。
植物も、野菜も、ハーブも、花も。
虫も、微生物も、鳥も。
それぞれが違いを持ちながら関わり合い、助け合い、一つの循環をつくっている。そんな姿に、私はずっと惹かれてきました。だから私も、この場所をそんな空気の流れる場所に育てたいと思い、少しずつ手を入れながら、コツコツと作り続けています。いつか、さまざまな人が集まり、植物とともに過ごせる場所になったらいいなと思っています。
もちろん、まだまだ完成には遠く、これからも変わり続けていくでしょう。でも私は、その途中の景色にも価値があると、今は思っています。
植物が育つように、この場所も少しずつ育っていく。
そんな過程ごと、一緒に楽しんでもらえる場所にしていけたらうれしいです。
これは、「森を作りましょう」という提案ではありません。
私にとって森は、植物や自然との向き合い方を教えてくれる原点です。
そして、この場所で感じたことを、それぞれの暮らしへ持ち帰ってもらえるような場を、身近なところに育てていきたいと思っています。
この場所が教えてくれること
HerbMéliのKitchen Gardenは、もともと宅地だった場所です。
そしてまだそれは、再生の途中にあります。
石が多く、夏は厳しい暑さになり、決して恵まれた環境ではありません。それでも植物たちは、自分の居場所を見つけるように根を張り、季節に合わせて姿を変えながら育っています。
私は肥料や農薬に頼るよりも、まず観察することを大切にしています。
虫は何を教えてくれているのか。
土はどう変化しているのか。
植物は何を必要としているのか。
答えを急ぐよりも、まず見つめること。
この場所では、植物だけではなく、私自身もそんなふうに育ててもらっています。

雑草たちと競い、助け合いながら、
この場所でしか出せない香りを蓄えています。
HerbMéliという名前
HerbMéliという名前は、
ハーブと、フランス語の Méli-mélo(いい意味でのごちゃ混ぜ)から生まれました。
ハーブ、野菜、花、動物、微生物、そして私たち人間。
それぞれが違いを持ちながら、一つの循環の中で関わり合う。
そんな「メリメロの森」が、HerbMéliの原点です。
この場所で育まれた香りや季節、そして植物とともに過ごす時間。その中で育まれた小さな気づきを、これからも暮らしへ届けていきたいと思っています。
この香りが育つ場所

このKitchen Gardenでは、ハーブだけを特別扱いせず、さまざまな植物と一緒に混植しています。
HerbMéliでは、方法よりも観察を大切にしています。
大切なのは、すべてを排除することではなく、全体のバランスです。虫も、鳥も、草も、すべてを排除したいわけではありません。多少の食害や変化は、この場所で共に生きている証でもあると考えてます。
植物が何を必要としているのか。虫は何を教えてくれているのか。土はどう変化しているのか。
まずはよく観察すること。その上で、植物や生き物たちの力を信じながら、必要なときだけ手を添えています。ナチュラルな状態を再現したくて、「守りすぎない」環境づくりを心がけています。
風に揺れ、雨に当たり、ときには少しのストレスも受けながら、たくましく、凛々しく育っていく。
そのたくましさが、香りの輪郭をつくっていくと感じています。
もしこの場所を訪れることがあったら、ぜひ植物だけでなく、この場所の空気も感じてみてください。
暮らしへ持ち帰る
この場所を、そのまま暮らしの中に再現する必要はありません。
小さなベランダでも。
庭の片隅でも。
キッチンの薬味でも。
一杯のハーブティーでも。
植物が少し暮らしに溶け込むだけで、見える景色は少し変わるかもしれません。
私が願っているのは、それぞれの暮らしの中に、その人らしい「心地よい場所」が育っていくことです。
宅地造成地の一角で、試行錯誤を重ねながら育ってきたこのKitchen Gardenも、その一つの形です。
ここで受け取ったことを、それぞれの暮らしへ持ち帰り、自分らしい暮らしや心地よさにつなげていく。そんなきっかけになれたらと思いながら、私は今日もこの場所を少しずつ育てています。



















